事業拡大につなげる技術戦略の立案法
講 師
株式会社ファースト・イノベーテック 川崎響子 氏
講 師 略 歴
国内メーカーにおいてDRAM開発、また外資メーカーにおいてOA機器や通信機器向けのLSI開発に従事する。(株)リコーにてLSIやハード・ソフト全体組み込みシステム開発、および技術戦略立案に従事したのち、2017年より(株)ファースト・イノベーテックを立ち上げ、製造業の新規事業開発、技術戦略・ロードマップ立案コンサルティング事業に携わる。特許庁の助成金事業や産業支援機関など産官学の幅広い事業に参画する。
主な著書に『出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方』、『後発で勝つ”ための研究開発・知財戦略の立て方、進め方』(共著)がある。
プログラム
開催主旨
次世代の事業を担う研究開発の担当者が、既存事業・商品のみにとらわれず飛び地を含め、継続的に価値を生み出すために必要な技術戦略の立案方法と技術開発の進め方を解説します。 特に技術開発を通じて中長期的な事業拡大を実現するために、開発者が持つべき視点や戦略的思考を培うことを目的としています。既存事業の技術開発と並行しながら、短期・小リソースで飛び地の事業開発を進めるためにファースト・イノベーテックが推奨する事業と一貫する「シンプル技術戦略」とその活用方法を紹介します。講義だけではなく、ワークを通じてノウハウを習得します。
プログラム
1.現状を取り巻く課題と解決への筋道
■製造業・テクノロジー企業を取り巻く環境の変化
■日本企業が直面する主要課題
■期待されるイノベーション事例
■研究開発組織が目指す未来像
■新規事業・新商品立ち上げの成功要素
■技術開発の全体フロー
2.技術戦略の基礎
■技術戦略・ロードマップとは(経営戦略・商品企画との違い)
■技術戦略が果たす役割
■飛び地参入を目指す戦略の3原則
3.ボトムアップで立ち上げる「シンプル技術戦略」
■スピード×価値創造に必要な3つのスキル
■「シンプル技術戦略」の目的と役割
■技術を事業へとつなげる戦略的思考
■A4一枚で作る「シンプル技術戦略」の基本構成
■技術開発と並行して進める活動推進のポイント
4.「シンプル技術戦略」の作成方法
■開発テーマ設定の流れ
①情報収集
②市場ニーズ調査
③技術シーズの棚卸し・評価
④アイディア創出
⑤アイディア選定
⑥開発テーマ企画
■基本戦略の決定
シンプル技術戦略7項目
■未来への道筋を明確にするロードマップ作成方法
①優先順位の決定
②QCD設定
③複数シナリオによるリスクヘッジの考え方
5. 「シンプル技術戦略」を使用した技術開発事例
6. 「シンプル技術戦略」を活用した技術開発、組織育成の進め方
■「シンプル技術戦略」を活用した開発推進のポイント
■市場探索と並行するファン育成型開発
■継続的な活動につなぐ開発組織・人材の育成
■社内起業家の育成
7. モデルケースを使った戦略立案ワーク
8. 質疑応答
プログラムについてのご相談、ご質問等は以下担当までご連絡ください。
(一社)企業研究会 民秋(たみあき)
TEL 070-2625-4687
mail tamiaki@bri.or.jp