サステナビリティ経営の実践による競争優位の実現
~ ESG時代にSDGsを経営に組み入れ、いかに企業価値向上と社内浸透を図るか~

講 師

千葉商科大学・教授 サステナビリティ研究所長 ESG/SDGsコンサルタント  笹谷 秀光 氏

講 師 プロフィール

東京大学法学部卒。1977年農林省入省。2005年環境省大臣官房審議官、2006年農林水産省大臣官房審議官、2007年関東森林管理局長を経て、2008年退官。同年~2019年4月伊藤園で、取締役、常務執行役員等を歴任。2020年4月より現職。主な著書 『競争優位を実現するSDGs経営』(中央経済社・2023年)、『Q&A SDGs経営、増補改訂・最新版』(日本経済新聞出版社・2022年)、『3ステップで学ぶ 自治体SDGs』(ぎょうせい・2020年)。

プログラム

開催主旨

(1)本講義では、講師の最新刊『競争優位を実現するSDGs経営』(中央経済社、2024年10月17日発刊)の内容のエッセンスを「競争優位」に焦点を当てて、わかりやすく伝えます。
本書はパーパス経営の権威である名和高司氏からも「パーパスに基づいてSDGs経営を構想するための最高の教科書」との推薦の言葉をいただいています。

(2)本講義では、SDGsへの取組みで高い評価を得ている企業が具体的にどのように計画を立案・実行し、競争戦略につなげているのかを、数々の企業で実践してきた著者が豊富な実例を交え理論と実践法を解説します。SDGs 経営の支援ツール「ESG/SDGs マトリックス」など実践的な内容を網羅します。

(3)講師の行政経験(農林水産省・外務省・環境省)、ビジネス経験(株式会社伊藤園取締役他)、学術経験(千葉商科大学教授)の「産官学」を通じた経験を活かし、企業価値(企業ブランディング)の向上と企業のインナーブランディング(社員のモチベーション向上)を狙います。

(本講義の背景)
今や、企業はサステナビリティに関し、ESG 投資にも対処し、SDGs への要請にも応える必要があります。これに対処するため、著者は実務経験を通じ、ESG 項目と SDG の各目標との関連性を一覧できる「ESG/SDGs マトリックス」を開発しました。これは、社内外に効果的に情報発信するための、「SDGs 経営支援ツール」です。

マトリックスは著者の監修により幅広い業界・企業で作成され、経営層と直接意見交換してその効果も示しています。
本書で扱った主な事例は、伊藤園、セイコーエプソン、熊谷組、スカパーJSAT HD 、NECネッツエスアイ、モスフードサービス、DCM HDなど、数々のSDGs経営を支援してきた講師が実例と導入方法を理論とともに解説します。

(書籍の概要)
「競争優位を実現するSDGs経営」  笹谷秀光著(中央経済社)
定価(紙版):3,080円(税込) 発行日:2023年10月17日 A5判 / 240頁
ISBN:978-4-502-47901-4

中央経済社サイト  https://www.biz-book.jp/isbn/978-4-502-47901-4
アマゾンサイト   https://www.amazon.co.jp/dp/4502479012/

プログラム(例)

  各企業の要請に従い、以下の項目を再構成、追加など対応します。

第1部 いまさら聞けないサステナビリティの基本とESG/SDGs
(必要な場合)
1 なぜ今、サステナビリティか。
2 ESG /SDGsのイロハ
3 サステナビリティ関連の用語の整理
4 個別課題概論
(カーボン・ニュートラル、TCFD、サプライチェーン管理・人権・人的資本、 DX・マーケティング・地域活性など)

第2部 事例から学ぶ、カーボン・ニュートラル、TCFDとサステナビリティ
1 カーボン・ニュートラル、TCFD
(1)カーボン・ニュートラルを理解する
(2)TCFDとは、スコープ3とは
(3)ESG/SDGsとカーボン・ニュートラル
2 SDGs/ESGとカーボン・ニュートラル、TCFD
3 経営とカーボン・ニュートラル

第3部 事例から学ぶ、サプライチェーン管理・人権・人的資本とサステナビリティ
1 ビジネスと人権
(1)サプライチェーンに潜むリスク  (2)ビジネスと人権の最前線
2 サプライチェーン管理と社内浸透と関係者連携のポイント
(1)ESG/SDGsをどう社内浸透させるか  (2)社内の「岩盤」を崩すには  (3)トップにどうつなぐ
3 人的資本とは何か
(1)今なぜ、人的資本か  (2)人的資本の整理の仕方
(3)ISO30314(人的資本に関する情報開示のガイドライン)とは何か。
4  ESG/SDGs経営実践のプロセス
(1)SDGsのチャンスとリスク  (2)事例から見る社内改革  (3)事例から見る企業価値の向上

第4部 事例から学ぶ、DX・マーケティング・地域活性化とサステナビリティ
1 新たな競争戦略としてのDX
(1)DXと社会課題の解決  (2)DXと SDGsを関連付けるには  (3)DX/SDGsの事例
2 ブランディング・マーケテイングとSDGs
3 地域活性ビジネスへの参入と「SDGs未来都市」

第5部 事例から学ぶ、効果的な社外発信と社内浸透
1 「発信型三方よし」 とESG/SDGs
(1) 何を誰に発信するのか
(2) 事例:統合報告書の意義と作成の要諦
(3)事例:ESG/SDGsマトリックス
(4)価値創造ストーリー
(5)トップメッセージの重要性
(6)コーポレートブランドの確立で企業価値の向上
2 効果的な社内浸透方法

プログラムについてのご相談、ご質問等は以下担当までご連絡ください。

(一社)企業研究会 民秋(たみあき)
TEL 070-2625-4687
mail tamiaki@bri.or.jp