[本セミナーは募集を終了いたしました]

[事業コード] 181589
   監査のプロが書く内部監査報告書
   ー指摘事項と改善提案および監査意見の見直しー
◆事例に学ぶわかりやすく説得力のある内部監査報告書の書き方◆

開催日時・会場

2018年06月27日(水曜日) 10:00~17:00
日本出版クラブ会館(東京・飯田橋)

受講対象

内部監査(監査役室)部門、法務部門、CSR担当部門等のスタッフ、マネジャーの方々

講 師

公認会計士・公認内部監査人・米国公認会計士(現在inactive)  藤井 範彰氏

プログラム

 開催にあたって

【藤井講師からのメッセージ】
   企業の不祥事対策や経営への貢献という点から、内部監査が見直されています。その方向としては、準拠性監査を超えて、指摘や改善提案を通して業務の改善や組織運営、さらには戦略面にまで広く経営を支援するという動きが、世界的に見られます。
   とりわけ内部監査の価値は、成果物としての監査報告書で、どれほど経営に価値のある指摘と改善提案を提示できるかで決まります。これは、内部監査にとっては最重要課題の一つですが、監査報告書が社外秘の文書であり、監査意見や指摘・提案の様式や内容が各社各様で標準化に馴染みにくい面もあって、従来の慣行を踏襲しがちです。また監査意見の書き方にも課題が多く、監査意見の持つ専門的な意味を十分理解せずに、監査意見の文言が本来その前提として実施しているはずの監査活動の実態を伴っていない例などが散見されます。これは、形式的なようでも監査の根幹にかかわる問題でもあります。
   本来は、監査の結果に応じて監査意見を正しい書き方で表明し、指摘事項や改善提案を形式的・理論的に整理してわかりやすく説得力のある監査報告にまとめる能力が求められるところです。これは、実践的であると共に理論的なアプローチを要する優れて専門的な作業であるため長年の経験で身に付くとは限りません。これら監査報告のスタンダードを事例と共に見ていただき各社の状況に応じて改善に役立てていただくのが今回のねらいです。

   本セミナーでは、まず最初に内部監査全体の課題として、その組織上の立ち位置やリスクベースを導く体制や計画策定のポイント、続けて監査報告書の全体構成と監査意見のパターンを解説します。その上でケーススタディ方式で指摘事項や改善提案の事例を見ながらどこに問題があるかを実感していただき、どのような考え方で体系的に整理し改善したら良いのかを検討し、監査アプローチの実践的な視点やロジック及び作成上の留意点を説明します。
   監査部門の責任者および実施者、並びに関連する管理部門の方々にも、それぞれの立場やニーズに応じて内部監査報告の本質に迫る知見や実務に活かせるノウハウをこの機会に修得していただければと思います。

 プログラム

第1部:【報告書の背景】重要性を増すリスク・ベースの内部監査体制
   1.内部監査の位置づけと目指す方向を考える
         監査報告の在り方を考えるに当たって最初に内部監査の企業ガバナンスにおける位置づけ、および法定監とは
         一線を画する内部監査の目指す方向を見てみましょう。
         これにより監査活動の構造を確認して自社固有の内部監査の立ち位置や方向性などの内部監査のミッションを
         認識していただき、これにベクトルを合わせた監査報告のあり方を意識してもらうためです。
         内部監査体制のデザインや見直しの際に課題となる検討項目を整理して紹介します。

   2.経営に対する説明責任を果たすリスク・ベース監査の仕組み作り、
         内部監査におけるリスク評価から年次計画の策定、個別監査の実施の流れのなかで、意外とできていないのが
         リスクベースの仕組みづくりと経営に対する内部監査の責任解除のプロセスです。今日の日本企業のニーズを
         踏まえた実務応を解説します。

第2部:監査報告書の全体構成と経営志向の内部監査人の心得
   1.監査報告書の全体構成と記載事項の標準様式
         次に、内部監査報告書の全体構成とそれぞれの記載項目に関する論点と作成上の留意点を、参考例を見ながら
         解説します。
         参考書式の確認というよりも、それが監査のプローチの違いにどうつながるかという視点が大事です。

   2.監査目的と状況に合わせて書き分ける監査意見の標準モデル
         積極的あるいは消極的アシュアランスの意味を十分理解していない企業や、監査意見と報告書本文、あるいは
         監査アプローチとの不整合に気づかない企業が少なくありません。まともに考えると、監査の本質にかかわる
         重要な問題です。IIA基準やリスクベースとの関係も含めて、その考え方と実務対応を解説します。
         知らないところでアシュアランスの基本ルールを踏み外していないか、標準的な文言と考え方を参考に、確認
         してください。

   3.上空30メートルから俯瞰する内部監査プロフェッショナルの視点
         監査のプロにふさわしい監査報告書における問題の取り上げ方や、指摘や提案を書く際の心構えについてお話
         します。

第3部:コントロールをベースにした業務監査における指摘・提案
   1.コントロールの不全を探す~3つの改善提案
         一般的な業務監査を前提にして、改善提案を洗い出す視点やその際の切り口と報告書に記載すべき記載項目の
         内容について解説します。
         この構造をはっきりと認識することで、メタボな文章をスリム化したり説明不足を補うための目的意識と方向
         感覚が生まれます。

   2.指摘事項、リスク記載および改善提案の記載内容の事例検討
         これらの記載項目について記載方針となる考え方を事例(良い例、悪い例)を見ながら理解を深めます。また
         監査報告書上の改善提案に対するマネジメントのコメントの解釈について検討します。

   3.ケーススタディによる指摘・改善事項をめぐる問題の解決策の検討
         様々なケーススタディを通して指摘や提案のパターンを理解し、そこで問題となる実務論点を色々な角度から
         検討します。
         例えば、指摘事項の内容が、監査のサンプリングやリスク・アペタイトとどのように整合すべきか、といった
         点です。また注意したい指摘や提案の用語の使い方などを紹介します。

第4部:経営インフラに着目する経営監査における指摘・提案
         ―業務監査とは違う経営監査の指摘・提案の捉え方―
      ガバナンスやリスクマネジメントを含んだいわゆる経営監査は、経営にインパクトが大きく、貢献度の高い重要
      分野です。
      しかし経営監査の指摘や改善提案では業務監査とは違ったアプローチが必要となります。業務監査とどのように
      違うかを経営層に理論的に説明する準備も必要でしょう。
      こうした経営監査の考え方を戦略リスクとの関係も含めて整理し、経営監査の指摘や提案の実践的なあり方を、
      事例を使って解説いたします。

第5部:【終わりに】最終成果物から振返る監査アプローチの合理化
      監査報告書の改善は監査報告の時だけの問題ではなく、本来その成果物と整合性のある監査アプローチを計画・
      実施の段階から考えることが必要です。
      この視点から監査アプローチの合理化をモデル例を示して簡単にポイント解説いたします。

《質疑応答&意見交換》 個別のご質問・ご相談にも対応いただきます。

受 講 料

会員:42,120円(本体 39,000円)/一般:45,360円(本体 42,000円)

※公開セミナーに関するお問い合わせやご質問は、「よくあるご質問(FAQ)」をご参照下さい。
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担 当

居代(TEL 03-5215-3516 )